ヴァルバトーゼ (CV:鈴木 達央)
魔界の刑務所【地獄】において、プリニーの教育係を務める吸血鬼。
かつては、その力をふるい、人間界・魔界に“暴君”の名を轟かせていた。
とある出来事をきっかけに、血を飲むことを自分に禁じたため、現在はその実力を発揮できずにいる。
筋の通らないことを嫌っており、かなりの悪の美学を持っている。
約束や契約は必ず守る。
大のイワシ好き。
【伝説の吸血鬼が、血を吸わない理由とは!?】
かつてヴァルバトーゼが“暴君”と恐れられていた時代、人間界を訪れていたヴァルバトーゼは、一人の女性と出会った。
戦地で看護婦をしていたその女性は、とても高潔な人物で、吸血鬼のヴァルバトーゼにすら分け隔てなく接したという。
血を吸わなければ生きていけない吸血鬼を哀れみ、自分の血を分け与えるから人間を襲わないようにと、その女性はヴァルバトーゼを諭した。
彼女の考え方に興味を持ち始めたヴァルバトーゼは、吸血鬼としてのプライドを刺激され『悪魔を恐れぬ人間から血を吸うなど、プライドが許さん。キサマを恐怖のドン底に陥れてから血を吸ってやろうではないか!』と、約束を交わした。
しかし折悪しく、人間界の情勢が悪化。女性は戦火に巻き込まれて命を落としてしまう。
“暴君”は彼女との約束を果たせなかった――
当時の誓いを守り、今も血を吸わずにいる。