デスコの生まれてきた理由はただひとつ「ラスボスになるため」。 けれど、実際にはラスボスになる前に廃棄処分が決定し、地獄の特別房に幽閉されることになった。 暗く孤独な特別房に入ってからもデスコはラスボス修行を続けた。 もしいつか自分が外に出られる時がくるとしたら、それはラスボスとして必要とされるとき －－つまり勇者と対決したり、世界を滅ぼすときなのだから。 そんなある日、ついに彼女の独房の封印が解かれる日がやってきた。 待望の出番に意気込むデスコ。 しかし、デスコの前に現れたのは世界平和を願う勇者様ご一行ではなく、吸血鬼が率いる反乱分子一行だった。 ヴァルバトーゼたちとの出会いを機に、暗い独房から飛び出したデスコは、今日もラスボス目指して邁進中だ。